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【時給2800円越え!】AIによって職を奪われた人が介護の仕事に流れてくるという介護教員の持論

リアルで介護教員をやっているものです。

ツイッターなるものを始めました:@tec_kaigo

この記事を読むと以下のことが理解できます。

AI・ロボットによって職が奪われ始めているラスベガス市民の声

介護の仕事は当面の間、安泰である理由と今後の予測

【はじめに】

私は介護暦13年で管理職として8年ほどの経験があります。

老人保健施設という、お年寄りに必要なリハビリや介護を施し、身体機能を回復させたあと、住み慣れた家に帰って頂く。ということを目的とした事業所で働いておりましたので、元気になって自宅に帰っていくお年寄りの姿を見送る瞬間はとても感動的で、なにものにも代え難いやりがいとなっていました。

ただ、管理職としては「人をマネジメントするのは本当に難しいな」と感じることがたびたびありましたね。

ご存知の通り、介護の世界は人手不足が深刻で、「猫の手も借りたい」という状況の事業所が多くあります。私が働いていた施設も、10代~80代まで幅広い年齢層の方々が一緒になって働いておりまして、人をマネジメントすると言う意味では苦労が絶えませんでしたね。

ある日、突然髪の毛を「真紫」に染めてくる若手女性職員が居たり・・・。

「長いから髪の毛きっといたでぇ~」と、誰の許可もなく利用者さんの髪の毛を切り刻む年配職員が居たり・・・。と(笑)

また、女性の多い職場ですので、1番の悩まされたのが「人間関係のこじれ」ですね。

管理職の役割でもっとも重要なのは、働くスタッフのモチベーション管理だと思います。特に介護の仕事のようにチームワークが求められる職場においては、スタッフ間の「良好な人間関係」がスタッフのモチベーションの維持に大きな影響を与えます。

介護福祉士は「人間関係」のプロですので、そこで培われた心理学に基づいた「人間関係形成術」なんかもまたどこかの機会でお話できればと思います。


 

問題提起させてください

ここで、皆さんに考えていただきたいのですが、ロボットやAIが人間の仕事を完璧にこなせるようになった場合、人を雇用し続けますか?

私ならロボットの導入コストが少々人間よりも高かったとしても、導入を検討します。

なぜなら、年中無休で休みなく、文句も言わずに働いてくれるからです。

ここで、ロボットやAIを積極的に導入を進めるアメリカのラスベガスについて、触れておきたいと思います。

ラスベガス市民5万人がロボット導入にストライキを起こす

ラスベガスの商業施設では、以下のようなバーテンダーロボットや、自動で客室までモノを運ぶデリバリーロボットの導入が積極的に行なわれています。

(バーテンダーロボット動画:15秒)

 

(デリバリーロボット動画:約2分)従業員の代わりに荷物を届けています。

 

(ラスベガス市民の訴え 動画:約2分)

ラスベガスでサービス業を仕事とする方々は、AIやロボットによって職を奪われないように、会社側に訴えかけています。

もしも、自分がラスベガスで働く人達と同じ立場だったら、同じようにデモに参加し、AIやロボット導入を阻止しようと必死になっていたかも知れません。仕事がなくなれば、生きていけなくなるわけですからね。

 

ですが、会社側の視点に立って考えてみるとわかるとおり、ロボットは何の文句も言わず働き続けてくれるわけで、こういったデモを起こされるリスクもありませんので、ロボットを導入するメリットの方が大きいと判断したのでしょう。

それが現実なのです。

 

今、コンビニなどでキャッシュレス化が進められているかと思います。

キャッシュレス化の波が過ぎたあと、確実に来るのが無人化」です。

 

(次世代店舗:動画約1分30秒)

 

技術的失業の可能性は、サービス業に留まりません。

〔出典〕日経新聞

表は野村総研と英オックスフォード大との共同研究による「10 ~ 20 年後に、AIによって自動化できるであろう技術的な可能性」から抜粋したものです。

私個人の考えとしては、代替可能性の高い職業であっても、全ての業務がAIに置き換えられるかというとそうではないと思っており、あくまでAIは補佐的な役割を担い、決裁権は資格を持つ人間が持つべきだと考えています。今のところは、、、

 

ただ、どうあがいても人間がAIに勝てない分野があります。

昨年こんなニュースがありました。


 

AIを用いたマッチング技術で最適な保育所入所選考を実現。さいたま市の児童約8000人の割り当てもわずか数秒で可能に

結論から言うと、これまで職員20~30人が1週間以上かけて行なっていた業務を、AIはわずか数秒で行なってしまったというのです。

さすがにこれは私も衝撃を受けましたね。

20人~30人の1週間分の人件費はいくらかかるでしょうか??

わかりやすくするために、時給一律1000円で計算してみましょう。

職員1人当たりにかかる人件費:1000円×8時間×7日=56000円

30人分で計算:56000円×30人=1680000円※おそらくもっと高いでしょう。

168万円分の人間の労働を、わずか数秒で終わらせるAI。

AIはこのような情報処理の仕事が大得意ですから、人間は人間にしか出来ない仕事にリソースを割くべきだというのが私の考えです。


 

人間がやらなくていい仕事は山ほどある

これから、自動車の自動運転技術が進めば、タクシー運転手やトラック運転手の仕事が過去のものとなります。※画像はフォルクスワーゲン(VW)グループが発表した未来のEVタクシーのコンセプトカー。

出典:https://gigazine.net/news/20170307-volkswagen-sedric/

 

先にもご紹介したとおり、ホテルの案内人や、レク係なんかも姿を消していくことでしょう。

私はAIやロボットに人間の仕事が置き換えられていくことに対して、むしろ肯定的です。これまでの歴史を振り返ってみても、人間の仕事は技術革新が起こるたびに様変わりしていることが分かりますもんね。

 

グーグルの元CEOラリー・ペイジ氏はこう述べています。

 

「20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。」と・・・。

私は、過去に固執するのではなく、変化に対応する生き方を選びます。

おそらく、ALISISTAのみなさんも同じ考えではないでしょうか?

私と同様、きっと未来を見据えて行動しておられるはずです。

 

では、機械化されない職業とはいったいどういったものなのか??

ある調査機関によって出された答えがこちらです。

10年後、AI・ロボットに奪われない資格TOP3

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介護×テクノロジー記事一覧はこちら

警告!介護教員が語る【介護×テクノロジー】の可能性について

「警告!と煽るように書いたのには実はわけがあります・・・。」

>>介護×テクノロジーについての記事一覧

私は、リアルで介護福祉士養成校で教員をやっている者です。

世間ではまだ知られていないような介護の現状を知っている数少ない人間の1人です。

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この記事を読めば以下のことが理解できます。

①、日本に住む以上、最低限の「介護の知識」は必須となる理由

②、話題の人「科学者落合陽一氏」が予測する介護の仕事の未来像とは?

③、すでに始まっている介護のテクノロジー化の具体例について

【はじめに】

介護人材が不足しているのはニュース等でなんとなく皆さんご理解されているかと思いますが、今後の見通しとしても実際問題かなり厳しい状況であります。

私が勤める介護福祉士の養成校におきましても、定員割れ状態を余儀なくされています。

さらには、日本人と外国人留学生の割合が1:1の状態となっており、日本に住む若者達の「介護職への不人気度」が浮き彫りになっている次第であります。

 

想像してみてください。

皆さんの大切な家族をどんな人に介護してもらいたいですか??

それは日本人でしょうか? それとも外国の方でしょうか?

私はベトナム人の方と一緒に仕事をしていたことがあるので、彼らのとても仕事熱心で気の優しい気質は理解しているつもりです。事実、彼らは介護現場のお年寄りからの信頼を集めてきています。

しかしながら、やはり「言葉の壁」や「文化の壁」というものが存在します。

お年よりは特別な頼みごとをしたいときは、必ず日本人介護職を選んで声をかけてきます。

それは、決してベトナム人である彼らの「努力が足りない」というわけではなく、「日本人」の職員の方が、自分の想いをきちんと理解してくれるだろう。というお年よりの感覚的な判断がそうさせているのだと思います。

 

私の持論を申し上げますと、「介護の仕事はなくなってしまった方が良い。」

極論ではありますが、そう思っていますし、心からそうなることを願っています。

え?介護の仕事がなくなったら誰がお年寄りの世話をするの?

という疑問の声が聴こえてきそうですが、テクノロジーの進化によって多かれ少なかれ、介護職の仕事の多くが、ロボットに代替されていくことが予想されます。

将来的には介護という概念そのものがなくなっていく可能性もあるかもしれません。

 

そもそも、みなさんは誰かの世話になりながら生きたいと思いますか??

私はそうは思いません。

 

あなたは、他人に局部を晒すことに抵抗はありませんか?

あなたは、他人に裸を晒し、全身を洗われることに抵抗はありませんか?

 

いくら年老いたとしても、できるかぎり最期まで、自分の人生は自分らしく、誰かの手を借りることなく、自分の力で生き抜いていきたい。

そう思うのが普通だと思います。

そして、それを可能にするのが「テクノロジー」です。

私はテクノロジーを積極的に介護の世界に取り入れていくことに対して、強い期待感を持っています。

だからこそ私は表題に掲げている「テクノロジー×介護」の可能性とその必要性についてこれから語ろうと思っているわけです。

 

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